スポッターズ的ひこうき写真館                                            蒸気機関車


機関車 D51 297

滝川市郷土館
北海道 滝川市 新町
北緯43度33分06秒 東経141度55分00秒
2015年
2016年
2023年



我が国に最初の鉄道が開通したのは明治5年新橋〜横浜 29.1kmであった。

北海道では、これより8年後の明治13年に手宮(小樽市内)〜札幌 35.2kmが開拓使によって誕生した。

空知地方では、明治15年に札幌から幌内(三笠市内)に延長、そして北海道炭鉱鉄道に受けつがれ、明治25年には空知川左岸に空知太駅が設けられ、開拓者たちが陸続として、この駅に降り立ち奥地への道を急いだ。

その後、官設鉄道により鉄路は更に北へ延長されることになり、明治31年5月滝川機関車、同年7月空知太〜旭川 開業により滝川、江部乙の両駅が設置された。

これらの鉄道は、明治40年になって国有に一本化されたが、大正2年11月滝川駅を分岐点とする下富良野線(根室本線)が開業されるにおよび、滝川は交通の要衛という不動の地位を確保した。

黒煙を空になびかせて原始林を縫い豊かな田園をばく進し、市街地をゆるがせた汽車、真暗な闇の中を長く細く尾を引く汽笛の余韻、遠く美しく流れる夜汽車の窓明かりの連なり、どれ一つにもそこに詩情を漂わせていた。

その先頭で力強く牽引した蒸気機関車が、ここで安息の日々を送っている。


主要諸元
製造年月日 昭和14年10月19日
製造所 川崎車輛
機関車の規格 全長 19.500m
全幅 2.936m
高さ 3.980m
重量 運転整備 125トン
空車 90トン
動輪の直径 1,400mm
水槽量 20トン
積載燃料重量(石炭) 8.1トン
最大指示馬力 1,565馬力
最高運転速度 時速85km
配置箇所 昭和14年11月 3日 秋田機関区
昭和18年 9月27日 坂町機関区
昭和19年 9月26日 大館機関区
昭和21年 5月 3日 吹田機関区
昭和30年 9月 7日 倶知安機関区
昭和36年 9月29日 滝川機関区
北海道内運転路線 函館本線
根室本線
室蘭本線
最終運転 昭和50年11月25日 赤平〜滝川
総走行距離 2,190,257km


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