スポッターズ的ひこうき写真館                                            蒸気機関車


機関車 D51 720

瀬野川公園
広島県 広島市 安芸区 瀬野川町
北緯34度25分40秒 東経132度38分13秒
2014年


1894年(明治27年)6月10日に、現JR山陽本線が三原から広島まで線路がつながった時、瀬野に蒸気機関車の基地がつくられた。

瀬野から八本松までの間が。急な坂で曲がりくねっている所が沢山あるため、列車がしっかり前に進み走れるように蒸気機関車が列車の後押しをした。

その後、瀬野機関区と駅も大きくなり、一番多い時には25両もの蒸気機関車が活躍した。

しかし、蒸気機関車の煙突から吐き出す黒い煙のため、瀬野のスズメは「黒いスズメ」と言われ、米や野菜などの農作物がうまく育たず、洗濯物などが汚れ、住んでいる人たちは迷惑していた。

また、煙突から飛び出した火の粉が、わら屋根の家に飛び散って火事になったり、1日に2回も山火事が起きたこともあった。

技術の進歩により、1963年(昭和38年)に、列車を電気で動かすようになり、蒸気機関車が列車を後押しする雄姿を見ることはなくなった。

展示されている蒸気機関車は、1943年(昭和18年)に造られてから、主に北陸本線を走り、その後、山口線に移り、1975年(昭和50年)まで活躍した。

山口県の長門機関区を最後に蒸気機関車としての仕事を終えた。

当初、瀬野川公園入口の国道2号沿いに展示されていたが、瀬野川公園が作られた時に公園の中に移設された。


主要緒元
長さ 19.73m
重さ 70.07t
高さ 3.98m
動輪の直径 1.40m
燃料の石炭の重さ 8t
最高速度 時速85km
水容量 20立方メートル


経歴
製造 1943年(昭和18年)7月27日
新製配備 1943年(昭和18年) 8月 小郡機関区
移動 1944年(昭和19年) 8月 福井機関区
1962年(昭和37年) 6月 長野機関区
1966年(昭和41年)10月 津和野機関区
1973年(昭和48年) 9月 長門機関区
廃車 1975年(昭和50年) 2月15日


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