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四国鉄道文化館



DF50 1
2018.02.12  四国鉄道文化館(愛媛県 西条市 大町)

北緯33度54分44秒 東経133度11分20秒

鉄道車両の近代化や輸送量の増加に対応するために、蒸気機関車に替わる主力機関車として昭和32年に登場した車両である。

スイスやドイツの会社からの協力を得て作られたDF50形は、ディーゼルエンジンで発電機を動かし、さらにそれでモーターを回して走っる仕組みとなっていた。

登場した年から昭和38年までの間に138両が作られたDF50形は、昭和58年に運用が停止されるまで、予讃本線や土讃本線をはじめ、北海道を除く全国各地の路線で活躍し、鉄道の無煙化やスピードアップに貢献した。

また、DF50形の登場に自信を持った国鉄(現・JR)は、昭和50年までに鉄道を電化およびディーゼル化することによって、全ての蒸気機関車を廃止する計画を立てた。

展示されているDF50形1号機は、昭和32年に新三菱重工三原製作所で製造され、高松機関区に配置された車両である。

その後、敦賀、長野、米子の各機関区を経て、昭和42年に再び高松機関区に配置された。

昭和58年9月25日に「さよならDF50土佐路号」として最終の運転がなされるまでの総走行距離は約260万キロメートルであった。

引退後はJR四国多度津工場で大切に保存されていた。

日本では唯一、走行可能な状態で保存されている「DF50形1号機」は、昭和58年に「準鉄道記念物」に指定された大変に貴重な車両である。


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