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航空自衛隊 F15の燃料タンクが飛行中に落下

2011年10月7日午前8時45分ごろ、航空自衛隊小松基地(石川県小松市)の北北東約4kmの上空で、同基地所属のF-15戦闘機の左主翼に設置されていた金属製の燃料タンク(直径0.8メートル、長さ6.6メートル、重さ155.6キロ)1本が落下した。

航空自衛隊によると燃料は入っておらず、能美市根上町と同市山口町で破損したタンクが見つかった。

当該機は日本海で戦闘訓練を行うため午前8時6分、ほかの3機とともに小松基地を離陸。

訓練を終え、小松基地に着陸する直前だった。

落下したタンクは胴体と両主翼の下部に取り付けられていた3本のうちの1本で、飛行前の点検では異常はなかったという。

タンクが落下した原因は、爆発を含む破裂などの衝撃破壊の可能性が大きく、タンクの過加圧、静電気または配線短絡による発火などが可能性として推定され、機体本体については、燃料供給に係る電気系統には原因が見当たらなかった。

その後の調査により、当該タンク内の電磁開閉弁への電線を保護している金属製配管と金属製配管継手を接続するナットが機体振動などで外れたため、電磁開閉弁への電線と金属製配管継手端面が擦れ、電線の絶縁被覆が剥がれたことが要因と判明した。

事故機(82-8964)


82-8964  F-15J
2008.10.04  小牧基地にて撮影


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