スポッターズ的ひこうき写真館                                              GPSログ


エアポート出撃ダイアリー #番外 2011年5月23日(月) 震災復興支援遠征 1日目


GPSログ

全行程


広域図


拡大図
東京周辺 東京周辺


石巻周辺
秋保温泉周辺


GPSログ
2011年5月23日(月)〜27日(金)
震災復興支援遠征

全行程


広域図


拡大図
宮城周辺

仙台周辺
松島周辺
石巻周辺
亘理周辺 亘理周辺
関東周辺
東京周辺 東京周辺


GPSログ
高速バス 往路

経団連会館 石巻市内経由 秋保温泉


GPSログ(仙台周辺)

2011年5月23日(月)〜27日(金)

震災復興支援遠征
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■エアポート雑記帳 ; 東日本大震災 復興支援遠征1日目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2011年5月23日 月曜日
【行程】
 0515    起床
 0615    自宅を出撃
 0725    東京大手町 経団連会館に到着
 0825    受付を済ませてボランティアバスに乗車
 0927    ボランティアバス出発
 1028〜1046 東北自動車道 佐野サービスエリアでトイレ休憩
 1229〜1300 東北自動車道 安達太良サービスエリアで昼食休憩
 1445〜1451 三陸自動車道 矢本サービスエリアでトイレ休憩
 1701    宿泊地(秋保温泉 岩沼屋)に到着
 1715〜1900 オリエンテーション
 1900〜1945 夕食
 1945〜2105 ミーティング
 2105〜2150 懇親会


【コンディション】
天候;くもり

午前 9時;15.9℃、風速;0.5m/s、風向;南
正午  ;19.1℃、風速;1.4m/s、風向;東北東
午後 4時;17.6℃、風速;4.4m/s、風向;南南東

 ※気温および風速風向は気象庁のアメダス(宮城県 仙台市)を基に構成


【記】
東日本大震災の発生から3ヶ月近い月日が流れた。

初めて体験する大地震にビビリまくり、震災欝気味に陥ったが今ではスカッリ
回復。意外にも立ち直りの早い自分に驚くばかりである。

正気に戻り、辺りを見回してみる。

航空祭やら駐屯地の一般開放がALLキャンセルになっている!
こんな事は想定の範疇ではあるのだが辛い。

今年の地方遠征はどうなるんだ!。
被災されている方々には、全くもって不謹慎ではあるのだが・・・。

そんなある日、会社のイントラで「被災地応援ボランティア」が募られた。

一刻も早く東北の状況を改善し、一日でも早い航空祭開催に向け迷わず志願し
た。
「俺が東北を直してやる!」

日程は2011年5月23日〜27日の4泊5日

集合場所は東京大手町にある経団連会館前
集合時間は午前8時45分

出発の朝がきた。
張り切ってJR東京駅に到着したのは午前7時30分

???。
どうやら、集合時間を1時間ほど間違えたようだ。

張り切るのは良いが、とんだ勇み足ナリ。

まあ、間違えるにしても遅刻よりは早着の方が良いに決まっているが・・・。

何処でどの様に時間を潰すか?
自称;プロの旅人 どのような事態にだって対応しますよ。

ここは皇居付近。
この近くで撮影したいものは・・・。

あった!。

2011年5月3日、東京消防庁 丸の内署に保存展示されている消防ヘリコプ
ター(JA9121)を狙ったのだが、休日に付き閉館だったんですよね。
http://airport.world.coocan.jp/apd0782.html

経団連会館から東京消防庁 丸の内署までは徒歩2分ほど。
もちろんカメラ(コンデジ)を持っていたので、館内から撮影する目的で向か
った。

今日は平日なので開館中。ただし、出勤する職員が主なので、一般人民が入館
してよいものやら分からない。

まあ、いい。 NGなら、警備員が止めるでしょう。
「ダメ」って言われるまで突き進んだ。

でも、何のことはなく撮影完了。

残りの時間は、三井物産本社の噴水前で野良鳩を見て過ごした。

程なく、集合時間になり宮城行きバスに乗車。
午前9時。出発!。

っと、思いきや、遅刻してくる馬鹿者が2名
社会人は5分前集合が基本でしょ。

でも、彼らには言い訳があった。

そう、京浜東北線が人身事故で遅延しているとの事であった。
実は、私も京浜東北線を利用している。

集合時間を勘違いしていなかったら、私も遅刻する羽目になっていたカモ。
超ラッキーなスタートとなった。

そしてバスは首都高速から東北自動車に入り順調に北上、あっと言う間に宮城
県に到着した。

仙台南部自動車道から仙台東部自動車道に入ると、テレビで見たまんま光景が
広がっていた。
自動車道の海側は津波の大きな傷跡、しかしながら陸側の被害は小さい。

やっぱり、津波の被害は甚大。
はぁ〜。言葉もなく溜息ばかり。

さらに北上を続け、石巻市の被災状況をバスの中から確認

石巻インター近隣で目に入ったのは、グランドのような場所に無数の献花
そう、そこは火葬が間に合わない方々の眠る仮土葬の地であった。

この状況は知識として知ってはいたが、現実を目にすると心が痛む。

さらにバスは海岸へと向う。

海が近くになるに連れて、もの凄い光景ばかり。
車が川に落ちているのは普通だし、道の脇には船が置いてある。

この光景はテレビでは見ていたが、これが現実か・・・。

そして、ここで自分に何ができるのか?

大型重機の免許なんて持っていない。
医師や看護師の資格もない。
あるのは体力だけ。

「俺が直してやる!」との意気込みで現地入りしたが、現実を目の当たりにし
自信喪失。
できることをコツコツするしかないようだ。

暗い気持ちになり、宿泊地に到着。
秋保温泉の高級旅館だった。

ボランティアで来ているのに、こんな高級旅館に泊まっていいのか?
甚だ疑問であったが、仙台付近のビジネスホテルは満員なのかもしれない。

秋保温泉だって、全国各地の警察や土木作業員が大量に宿泊していた。

到着直後にオリエンテーリング
翌日からの作業に備え、注意事項などのレクチャーを受けた。

2時間ほど経過した、午後7時
いよいよ、夕飯の時間。

温泉旅館での夕食にはビールが必須。
だが、付き添いのコーディネーターが悪魔の一言を発した。
「晩酌禁止!」

人事研修でもないのに、コーディネーターに指図される覚えもないがノンアル
コールで夕飯を済ませた。

さあ!。温泉の時間!
とは、甘かった。

午後8時からミーティングが始まった。
なんなんだ、これは!。

付き添いのコーディネーターはNPOから派遣されている。
こいつらが、「今回ボランティアに参加した熱い思いを私たちに聞かせてくだ
さい」だと。

バカか、こいつら。
だからNPOとか大嫌いなんだよ。

ミーティングは場末のユースホステルの会合のようになり、私の大嫌いな時間
が重々しく流れた。

私としては、手っ取り早く働いて、東北を元の状態に直したいだけなのだが。
ボランティアの熱い思いを語るよりも、明日のヘドロ掻きに備えて寝ましょう
よ〜。

はぁ〜。なんか場違いな集団の一員となっちゃたのカナ。

NPOの方々とは話は合わないし、正直言ってキモイ。


バックナンバー(#0701〜#0800)へ  とても古いバックナンバーへ

トップへ  最新のバックナンバーへ  メールマガジン無料登録へ