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小名浜駅跡 ディーゼル機関車 DD501の台車

小名浜駅跡(イオンモールいわき小名浜店前)
福島県 いわき市 小名浜 字辰巳町 79番地
北緯36度56分47秒 東経140度54分08秒

展示されている台車は、ディーゼル機関車DD501号ものもである。

昭和35(1960)年3月に新潟鉄工所で国鉄向けに試作されたものであるが、小名浜臨海鉄道が購入し、鮮魚・鉱石・肥料・コークス・化成品などを輸送する担い手として威力を発揮した。


主要諸元(DD501)
軸配置 B-B
自重 50t
全長 14,000mm
全幅 2,668mm
機関 DMF31S×2
機関出力 400PS×2
変速機 液体式(DBI38)
台車 ロッド式駆動
動輪径 1,000mm

〇小名浜駅の歴史

小名浜駅の歴史は、明治40年12月に開業した小名浜軽便馬車軌道に始まる。

当時は小名浜〜泉を旅客と塩・鮮魚などの物資を馬車で運んでいた。

昭和14年には、泉から常磐線への直通運転を図るため、地方鉄道の免許を取得し、小名浜臨海鉄道となった。

小名浜駅の役割が大きく変わったのは、昭和39年の常磐・郡山地区の新産業都市の指定であった。

小名浜港の整備も進み、石炭火力発電所も設立され、小名浜は一大臨海工業地帯として飛躍的に発展した。

急増する原料・製品などの貨物輸送に対応するため、公共交通機関としての整備の必要から、福島県・国鉄及び地元企業が資本参加し、昭和42年に福島臨海鉄道となった。

当時の駅構内は、2号埠頭・3号埠頭まで線路が敷設されており、港と直結していた。

平成23年の東日本大震災による津波で、小名浜駅は壊滅的な被害を受けた。

全国ネットの貨物輸送網の復旧は地域経済の復興上急務であり、約1年を要し運転を再開させた。

同時に進行していた震災復興土地区画整理・津波復興拠点整備の都市計画上の要請を受け、平成27年1月、小名浜駅は西方へ600m移転した。

100年余り鉄道駅として歴史を刻んだ地に、昭和40年代に活躍した機関車の台車が展示されている。


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