1956年、日本が初めて南極観測に参加する時、40頭ほどの樺太犬が集められ、ここ稚内で8ヶ月間に渡り犬ぞりの訓練が行われた。 犬ぞり隊は、ブリザードが荒れ狂う極地で見事な活躍を果たしたが、交代するはずの第2次越冬隊が悪天候のため上陸できず、結局15頭の犬だけが無人の南極大陸に取り残されることになった。 そして1年後、タロとジロの兄弟犬の奇跡的な生存が確認され、このニュースは感動と共に世界中に伝えられ、後に映画「南極物語」にもなった。 この碑は、ここ稚内公園が犬ぞりの訓練地だったことを記念し、樺太犬の功績を讃えるものである。 |