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埼玉県 防災ヘリコプターが墜落

2010年7月25日午前11時ごろ、埼玉県秩父市大滝の奥秩父山系ブドウ沢で、7人が搭乗した同県防災ヘリコプター「あらかわ1」が、滝つぼに転落した女性を救助中に墜落した。

事故現場は埼玉と山梨県境にある笠取山(1953メートル)の北約1キロの「ブドウ沢」で国道140号「雁坂トンネル」の埼玉側入り口から南に約4キロの地点。

気象庁によると、ヘリコプターが墜落する前の午前10時40分ごろ、秩父地方に大雨、洪水、雷注意報が出ていた。

パイロット2人と県防災航空センター防災航空隊員(レスキュー隊員)3人、秩父消防本部の消防隊員2人の計7人が乗っていたが、パイロットとレスキュー隊員、消防隊員の計5人が死亡し、残る2人は女性救助のため、既にヘリコプターから降下しており無事だった。

埼玉県消防防災課によると、「あらかわ1」は2010年7月12〜14日に100時間点検をしたばかりとのこと。

死亡した機長は総飛行時間5254時間で、防災ヘリコプターの機長歴も14年のベテランであった。

【事故原因の推定】
統括航空事故調査官は事故現場にメーンローター(主回転翼)で切られた樹木の跡があったことを明らかにし、ヘリコプターが現場の木々に接触して墜落した可能性を調査する方針を示した。

主回転翼が巻き起こす下降気流に機体が巻き込まれ、浮上困難になる「セットリング・ウィズ・パワー」と呼ばれる現象が起きた可能性も指摘。

この場合、前進して下降気流から抜け出す必要があるが、現場は狭い谷で逃げ場はない。

ヘリコプターは、墜落現場の沢から高度約30メートルでホバリング中に、何らかの異常を起こして墜落したとみられているが、切断された樹木がどの程度の高さかは不明。

樹木への接触が墜落の原因となったのか、別の原因で墜落する途中に樹木に接触したのか、調査を続ける。

事故機(JA31TM)


JA31TM  撮影実績なし


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