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海上自衛隊 US-2が初の洋上救難を実施

2010年5月18日、犬吠埼東方約630kmを航行中の三重県の漁船「第17徳栄丸(498t)」で急病人が発生し、高度医療機関の治療が至急必要と判断されたため、漁船から通報を受けた第二管区海上保安本部長が患者輸送を要請、海上自衛隊厚木基地 第3航空隊のP-3Cと第71航空隊 US-2救難飛行艇が発進した。

P-3Cが上空から漁船を確認してUS-2を誘導、午後0時36分に現場に着水し、救難員がゴムボートで漁船から機内まで患者を搬送した。

約30分後の午後1時9分に現場を離水し、午後2時45分羽田空港に着陸、午後3時4分に患者を医療機関に引き継いだ。

岩国基地に配備されている第71航空隊は厚木航空基地派遣隊を送り、不慮の事故に備えて24時間待機しているほか、小笠原諸島などの離島からの急患輸送を行っている。

新型救難飛行艇US-2は、これまで小笠原諸島からの救難輸送に従事していたが、洋上に着水しての救難活動は、本事案が初めてとなった。

同型機(当該機は9904号機)



9903  US-2
2009.10.23  相模湾沖 観艦式予行にて撮影


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