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航空自衛隊 MU-2 墜落

2005年4月14日13時50分ごろ航空自衛隊新潟救難隊所属のMU-2が技量回復訓練飛行中に新潟県阿賀町御神楽岳北西斜面に墜落した。

当該機は救難訓練のため同日13時頃に新潟空港を離陸した。

搭乗していたのは河津3佐(機長;32歳)、藤田3佐(操縦士;32歳)、高山曹長(救難員;37歳)、山田1曹(機上無線員;43歳)の4名で全員が死亡した。

事故現場の御神楽岳付近は険しい地形として知られており「下越の谷川岳」とも呼ばれている。墜落当時の天候は晴れだった。

当該機の納入は1987年でMU-2の最終号機であった。飛行時間は6,280時間で耐用飛行時間は1,330時間残されていた。

航空幕僚監部の発表よると事故原因は失速まで充分な速度の余裕のない状態でバンク角が過大となったことにより、航空機が失速に陥り回復操作が間に合わずに墜落したものである。

なお、失速まで充分な速度の余裕がない状態でバンク角が過大となった理由は、捜索目標の早期確認または確実な目視維持のため捜索目標に意識を集中したことによる速度およびバンクに対する視認の低下、低速度での飛行特性である横舵の効きの遅れ、もしくは旋回中に飛行錯覚に陥った可能性が推察されるが原因を特定することはできなかった。

事故機と同型機(事故機は73-3229)


13-3225  MU-2A
1999.09.25  厚木基地にて撮影


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