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旧日本海軍 零戦

210-118
零式艦上戦闘機六二型

大和ミュージアム
2008年
2014年


零式艦上戦闘機の開発には、広海軍工廠で研究・開発された技術が活かされた。

機体全てを金属で製作する技術、運動性重視から主翼を片方だけで支える強度維持の技術、桁と外板で主翼の強度を保持する技術などは、日本国内では広海軍工廠から始まった。

展示されている機体は、六二型 中島82729号

昭和15年(1940年)に海軍の制式機として採用された「零式艦上戦闘機」は、その機動性、装備、航続距離において、当時は世界に類を見ないものであり太平洋戦争などで活躍した。

しかしながら、戦域の拡大と連合国側の新戦法による攻撃、新型戦闘機の登場などで次第に消耗が激しくなり、昭和19年(1944年)10月からの「神風特別攻撃隊」編成以降、爆弾とともに飛行機ごと体当たりする攻撃法により、数多くの若く尊い生命が失われた。

展示されている機体は、明治基地(現・愛知県安城市)第210海軍航空隊の所属機である。

昭和20年(1945年)8月6日夕刻、吾妻常雄 海軍中尉(当時)が操縦中、エンジントラブルにより琵琶湖に不時着水し、昭和53年(1978年)1月に引き揚げられたものである。


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